2. 定義済みの要素一覧

NextPublishingでは、文章構造を「要素」という単位で管理しています。

この「要素」は超原稿用紙内で「段落スタイル」として定義されています。

以下、利用可能な要素をまとめました。縦組と横組で利用可能な要素が異なりますので、ご注意ください。


段落スタイル名

縦組

横組

使い方

備考

◎本文

本文を指定します。(かならず最初に指定してください)


◎大見出し

章レベル(第1レベル)の見出しを指定します。適用すると青色になります。

「扉あり」で変換した場合、扉の文字列として使われます。

「扉なし」で変換した場合、本文の第1レベルの見出しとして使われます。

◎中見出し

節レベル(第2レベル)の見出しを指定します。適用すると青色になります。

「扉あり」で変換した場合、本文の第1レベルの見出しとして使われます。

「扉なし」で変換した場合、本文の第2レベルの見出しとして使われます。

◎小見出し

項レベル(第3レベル)の見出しを指定します。適用すると青色になります。

「扉あり」で変換した場合、本文の第2レベルの見出しとして使われます。

「扉なし」で変換した場合、本文の第3レベルの見出しとして使われます。

◎見出し

項以下の見出しを指定する際に使えます。適用すると青色になります。

「扉あり」で変換した場合、本文の第3レベルの見出しとして使われます。

「扉なし」で変換した場合、本文の第4レベルの見出しとして使われます。

◎大見出し:リード文

章レベルの見出し直後にリード文が入る場合に使います。それ以外の箇所では使えません。適用すると青色になります。


◎大見出し:副題

章レベルの見出しの副題を指定します。必ず「◎大見出し」の直後で指定してください。適用すると青色になります。


◎中見出し:リード文

扉ページを変換した際に、節レベルの見出し直後にリード文が入る場合に使います。それ以外の箇所では使えません。適用すると青色になります。


◎中見出し:副題

扉ページを変換した際に、節レベルの見出しの副題を指定します。必ず「中見出し」の直後で指定してください。適用すると青色になります。


◎図

図・写真を指定します。適用すると背景がオレンジ色になります。図・写真は、この要素を適用しないと、正しく変換されません。

PDF変換時、図は指定した位置ではなく、直後のページに配置されます。指定した位置にそのまま表示したいときは、「◎図:位置固定」を用います。

◎図:キャプション

×

図・写真のキャプションを指定します。適用すると文字がオレンジ色になります。それ以外の箇所では使えません。図の上部に挿入して使います。


◎表:キャプション

×

表のキャプションを指定します。それ以外の箇所では使えません。表の上部に挿入して使います。


◎表見出し

×

表内のタイトル行・タイトル列を指定します。指定すると背景が赤色、文字が白色になります。Wordで作成した表内でのみ使えます。


◎コード

×

プログラムリストなどで等幅フォントを使う際に指定します。背景がグレーになります。

EPUBではコード表示用の等幅フォントが埋め込まれます。

◎コード:強調太字

×

プログラムリストなどで太い等幅フォントを使う際に指定します。適用すると文字は赤色に、背景はグレーの網になります。

EPUBではコード表示用の等幅フォントが埋め込まれます。

◎コード:キャプション

×

コードのキャプションを指定します。それ以外の箇所では使えません。コード段落の上部に挿入して使います。


◎本文:ぶら下げ1字

箇条書きなどを指定します。1行目はインデントされず、2行目以降が1字分インデントされます。

このスタイルを用いて空行を設定しないでください。PDFでは1行以上の空行に変換されます。

◎本文:ぶら下げ2字

箇条書きなどを指定します。1行目はインデントされず、2行目以降が2字分インデントされます。

このスタイルを用いて空行を設定しないでください。PDFでは1行以上の空行に変換されます。

◎本文:ぶら下げ3字

箇条書きなどを指定します。1行目はインデントされず、2行目以降が3字分インデントされます。

このスタイルを用いて空行を設定しないでください。PDFでは1行以上の空行に変換されます。

◎本文:ぶら下げ4字

箇条書きなどを指定します。1行目はインデントされず、2行目以降が4字分インデントされます。

このスタイルを用いて空行を設定しないでください。PDFでは1行以上の空行に変換されます。

◎本文:右揃え

×

本文を右揃えで表示したいときに指定します。


◎本文:下揃え

×

本文を下揃えで表示したいときに指定します。


◎本文:中央揃え

本文を中央揃えで表示したいときに指定します。


◎本文:小さめ

本文に補足文章を手軽につけるときに指定します。「◎本文」よりも小さめの文字で表示されます。


◎区切り線

罫線を引くときに指定します。


◎本文:1字インデント

1字分インデントされた本文にしたい箇所で指定します。


◎本文:2字インデント

2字分インデントされた本文にしたい箇所で指定します。


◎本文:3字インデント

3字分インデントされた本文にしたい箇所で指定します。


◎本文:4字インデント

4字分インデントされた本文にしたい箇所で指定します。


◎手順

×

操作手順など、本文と区別して表示したい箇所で指定します。1字分ぶら下がり表示になります。


◎手順:小さめ

×

手順に補足文章をつけるときに指定します。「◎手順」よりも小さめの文字で表示されます。


◎手順:区切り

×

手順箇所の泣き別れを防止するために使います。このスタイルを適用した箇所で改ページされます。なお、手順箇所以外では使えません。


◎【小組1】見出し

コラムや注意など、本文とは別組にする場合の見出しを指定します。適用すると緑色の下罫線が表示されます(縦組では背景がグレー、文字が緑色になります)。


◎【小組1】本文

コラムや注意など、本文とは別組にする場合の本文を指定します。適用すると文字が緑色になります(縦組では背景がグレー、文字が緑色になります)。


◎【小組1】コードキャプション

×

コラム内のコードのキャプションを指定します。それ以外の箇所では使えません。コード段落の上部に挿入して使います。

◎【小組1】の中の要素として使用できます。

◎【小組1】コード

×

コラム内でプログラムリストなどで等幅フォントを使う際に指定します。背景がグレーになります。

◎【小組1】の中の要素として使用できます。

◎【小組1】表キャプション

×

コラム内の表のキャプションを指定します。それ以外の箇所では使えません。表の上部に挿入して使います。

◎【小組1】の中の要素として使用できます。

◎【小組1】図キャプション

×

コラム内の図・写真のキャプションを指定します。適用すると文字がオレンジ色になります。それ以外の箇所では使えません。図の上部に挿入して使います。

◎【小組1】の中の要素として使用できます。

◎【小組1】図

×

コラム内の図・写真を指定します。適用すると背景がオレンジ色になります。図・写真は、この要素を適用しないと、正しく変換されません。

◎【小組1】の中の要素として使用できます。

◎【小組2】見出し

コラムや注意など、本文とは別組にする場合の見出しを指定します。適用すると緑色の下罫線が表示されます(縦組では左が空いた囲み罫線が表示されます)。

一部スタイルではサポートされていません。

◎【小組2】本文

コラムや注意など、本文とは別組にする場合の本文を指定します。適用すると文字が緑色になります(縦組では右が空いた囲み罫線が表示されます)。

一部スタイルではサポートされていません。

◎【小組2】コードキャプション

×

コラム内のコードのキャプションを指定します。それ以外の箇所では使えません。コード段落の上部に挿入して使います。

◎【小組2】の中の要素として使用できます。

一部スタイルではサポートされていません。

◎【小組2】コード

×

コラム内でプログラムリストなどで等幅フォントを使う際に指定します。背景がグレーになります。

◎【小組2】の中の要素として使用できます。

一部スタイルではサポートされていません。

◎【小組2】表キャプション

×

コラム内の表のキャプションを指定します。それ以外の箇所では使えません。表の上部に挿入して使います。

◎【小組2】の中の要素として使用できます。

一部スタイルではサポートされていません。

◎【小組2】図キャプション

×

コラム内の図・写真のキャプションを指定します。適用すると文字がオレンジ色になります。それ以外の箇所では使えません。図の上部に挿入して使います。

◎【小組2】の中の要素として使用できます。

一部スタイルではサポートされていません。

◎【小組2】図

×

コラム内の図・写真を指定します。適用すると背景がオレンジ色になります。図・写真は、この要素を適用しないと、正しく変換されません。

◎【小組2】の中の要素として使用できます。

一部スタイルではサポートされていません。

◎引用文

引用箇所など、本文と区別したい箇所で指定します。適用すると左に罫線が入った表示になります。


◎強調太字

本文内で強調したい文字列を指定します。文字単位で指定できます。適用すると文字が赤色になります。


◎強調傍線

本文内で強調したい文字列を指定します。文字単位で指定できます。適用すると文字が赤色になり下線が引かれます(縦組では右に線が引かれます)。


◎傍点

本文内で傍点を打ちたい文字列を指定します。文字単位で指定できます。適用すると文字が赤色、上部に・が表示されます(縦組では右に・が表示されます)。


◎キートップ

×

キーボードのキーを表記するときに指定します。適用すると赤色の罫線で囲まれた赤色の文字になります。


◎本文:コード

×

本文内で等幅書体にしたい文字列を指定します。文字単位で指定できます。適用すると背景が黄色になります。

EPUBではコード表示用の等幅フォントが埋め込まれます。

◎図:位置固定

図・写真を指定します。適用すると上下に赤い罫線がついて背景がオレンジ色になります。文章と離れて表示させないときに使います。

PDF変換時、図は指定した位置にそのまま配置されます。そのため、文章と図の間で空行が多く表示されることがあります。空行表示をなくしたいときは、「◎図」を用います。

◎特別文字修飾

見出しの一部分を異なる表現にするなど、上記要素内の一部分の文字列を別指定にするときに指定します。適用すると背景が青色、文字が白色になります。なお、事前にレイアウトスタイルを定義している場合に限り、有効となる要素です。

すべてのスタイルで利用できるものではありません。

◎大見出し:図

図版を使った扉ページを作成する際に指定します。

すべてのスタイルで利用できるものではありません。


このほか、Wordが持つ下記の機能もサポートしています。


  • ルビ: 対象となる文字列を選択し、Wordのルビ設定機能で指定します。

  • 上付き・下付き: Wordのツールバーにあるボタンで指定できます。

  • 縦中横(縦組のみ): 主に2ケタ数字を対象に、Wordの縦中横機能で指定します。なお、記号を90度回転させるために使うことは推奨しません。

  • ハイパーリンク: 対象となる文字列を選択し、Wordのハイパーリンク設定機能で指定します。

  • 脚注(横組のみ): Wordの脚注挿入機能で指定します。なお、一般的にページ下部に表示される脚注は、EPUBでは章末に表示されます。参照元の段落近くで説明したい場合は、「◎本文:小さめ」を用いて、段落直後に書き込むことをお薦めします。

  • 表(横組のみ): Wordの表作成機能を使って作成できます。セル結合には対応していません。


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